コラム

バカにできない歯の汚れ

歯をよく磨かないとムシ歯になる。子供でも知っているあたりまえのことですが、実際はなかなか守られていないようです。歯が失われる原因には大きく2つあり、ひとつがムシ歯ともうひとつが歯周病です。このどちらも歯の表面や歯と歯の間にこびりついたプラーク(歯垢)中に存在する細菌が原因となっており、ムシ歯は歯そのものが侵された場合、歯周病は土台ともいえる歯肉、歯槽骨が侵された場合におこります。どちらも正しい指導のもとに歯を念入りに磨き、プラークを除去しておけば防げるものです。

ムシ歯は若い人、歯周病は高齢者?

ひと昔前はこのようにいわれていました。しかし、現在ではこの両者に境はなくなりました。そのわけは若い人の歯周病が増えているからです。一度、歯周病になると後々やっかいなもの。長い人生を楽しく過ごすためにも、若いうちから歯の定期的なチェックを怠りなくしておきたいものです。

柔らかいと、ごちそうなのか?

最近の日本では、何かにつけて柔らかい食物が喜ばれます。肉やパンのように本来は硬いものでも柔らかいものが好まれ、必然的に噛む回数も減ります。これでは、歯ぐきが鍛えられないばかりか顎も十分に発達せず、小さな顎に大きな歯というアンバランスが生じます。魅力的といわれる八重歯も、このアンバランスが原因です。決してほめられたものではありません。

WHOの歯科保健目標

2000年
1.5歳〜6歳児の50%がう蝕を有しないこと
2.12歳児の一人平均う歯数の世界的平均が3以下であること
3.18歳の者の85%がすべての歯を有すること
4.35〜44歳の者の75%が20歯以上の機能歯を有すること
5.65歳以上の者の50%が20歳以上の機能歯を有すること
6.口腔保健の推移を監視するためのデータベースシステムを確率すること

2025年
1.5歳児の90%はう蝕を有しないこと
2.12歳児の一人平均う歯数の世界的平均が1以下であること
3.20歳の者の90%が未処置のう歯をもたないこと
4.全人口の75%以上の者が口腔疾患の原因と予防方法について十分な知識をもち、自己診断とセルフケアを実践していること
6.全人類の口腔および全身の健康状態と費用便益分析が可能なコンピュータを用いたデータベースを完成すること

健康日本21について

健康日本21とは、健康とは単に病気でない、虚弱でないというのみならず、身体的、精神的そして社会的に完全に良好な状態を指す体的、精神的そして社会的に完全に良好な状態を指すという厚生労働省の推奨する取り組みです。当社でも健康日本21を推進しています。早期に発見して早期に直しましょうというのではなく、そもそもそのようなものにかからないようにしましょうという一次予防に積極的に取り組んでいます。

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Copyright© 2018 by 日本歯科衛生協会. All right reserved.

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